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メンデルスゾーンのリハーサル




今週末11月12日のコンサートに向けて、 メンデルスゾーンのピアノトリオの

会場リハーサルがありました。


先日届いたピアノの田尻洋一さんからのコメント

「ベーゼンドルファー独特の美しい音色で奏でる バッハ、ショパン、そしてメンデルスゾーンの世界をごゆっくりとお楽しみください。」


というのがそのとおりで、

ドーム型天井高6メートルの音響と相まって、

田尻洋一さんの弾く、 年代もののベーゼンドルファーのピアノの響きは とても美しく夢のよう。

この会場サローネ・フォンタナのこのピアノは、 ウィーン出身のピアノの巨匠 イェルク・デームスさんがいつも来日の折に、 何十年もの間弾いていたものです。私が二重奏のために 初めて一緒に音出しをしたのも、 リハーサルもいつもこのサロンでした。 演奏者にインスピレーションを与えてくれる空間です。














さて、チェロの渡邉辰紀さんから

メッセージをいただいていますので以下にご紹介します。


メンデルスゾーン

ピアノトリオ第1番


メンデルスゾーンはピアノトリオを2曲書いていますがどちらも甲乙つけ難い名曲です

私的には2番の方が音楽の内容は深く技術的にもより高度なものが要求されると思いますが1番は2番に比べてとても耳に残る

美しいメロディが随所に出てきます

そこが1番の魅力であり人気が高い理由ではないでしょうか

優雅で心地良いイメージを持たれがちなこの曲ですがメンデルスゾーン自身は必ずしもそのようなつもりで書いてはいないのでかないかということが各楽章の発想標語からうかがわれます

1楽章 Molto Allegro ed Agitato(非常に快速にそして激しく、苛立って)

2楽章 Andante con moto tranquillo(ゆっくり歩く速さで動きをもって穏やかに)

3楽章 Leggiero e vivace(軽く、そして活気をもって生き生きと)

4楽章 Allegro assai appassionato(非常に速く情熱、激情をもって)

そして各楽章のテンポ表示はとても速いのです(一般的な演奏の1.5倍くらい)

実際この表示通りのテンポで演奏するのは不可能ではないにしてもかなり無理があります

特にピアノは音数が多いのでより大変ですが当時の楽器はもっと音量が少なく鍵盤が軽かったので可能だったのかもしれません



以上のことからメンデルスゾーンはかなり激しく情熱的なイメージでこの曲を書いたと思われます

果たして我々の演奏はどのようになるのでしょう

乞うご期待


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

渡邉さんのチェロの迫力はすごいです。


もうじき会場でお会いしましょう♫

お気をつけてお越しください。

2022年11月12日(土)13時半開演 成城 サローネ・フォンタナ

(イェルク・デームスメモリアルホール) 2022年11月12日(土)13時半開演 成城 サローネ・フォンタナ














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